以前の記事で矯正した5角ポリを含むGrace Yong Hairですが、サブディビの分割が汚くなるので、サブディビをかけた後もポリ割りが汚くならないように更に矯正してみました。

まずはGeometry Editorを使って頂点番号とポリゴン番号を調べます。
下の図がそれです。
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次にサブディビ後もポリ割りが汚くならないポリゴン分割を考えます。
このとき、頂点数が変わるような変更は御法度です。
(頂点にはウェイトが設定されていたり、頂点数が変わると既存のモーフも使えなくなるため)
下記の様にしました。
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青ラインの4角ポリと3角ポリに分割します。

前回同様にDSON Editorでdsfファイルの編集をします。
ポリゴンの詳細はpolylist以下に記述されています。
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最初に調べた通り、171~173番のポリゴンを編集するのですが、D|Sはポリゴンを0番から数え、DSON Editorのvaluesは1から数えられているので、ここでの編集対象はvalues172~174番のポリゴンとなります。
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values[172]のパラメータを見ていきましょう。
[1, 0, 193, 194, 202]となっています。
最初の数値はフェイスグループの番号です。
2番目の数値がサーフェス番号、3番目からが面を形成する頂点の番号です。
頂点番号が3つあるので3角ポリゴンであることが分かります。
これを、[1, 0, 193, 194, 202, 147]と編集して4角形ポリゴンに書き換えます。
続いてvalues[173]のパラメータも[1, 0, 147, 202, 201]と書き換えます。

書き換えたものが下記となります。
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次にvalues[174]は不要になるので削除します。
これで3角ポリ3枚だったものが、4角ポリ1枚・3角ポリ1枚になります。
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削除したものが下記となります。
values[174]が削除されると、後ろに続くデータを自動で詰めてくれているのが分かります。
ちなみにpolylistにはポリゴンの総数も記述されていますが、この数値も自動で修正してくれます。
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データを上書き保存してD|Sから呼び出して見ましょう。
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この通り、ポリゴンの分割が修正されサブディビ後のポリ割りも以前の3角ポリ3枚よりずっと綺麗になりました^^
反対側も同じように修正したら完成です。



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